September 11, 2008
「日本酒の古酒
」 上野伸弘 著 実業之日本社
「世界の名酒事典 2008-09年版
」講談社 編 講談社
一冊目は長期熟成酒を専門に提供する「酒茶論」を主宰する上野伸弘氏に
よる古酒の本。実に美味しそうな古酒がずらっと並び、今まで古酒は日本酒
の中のある意味異端であり、少数派の楽しみだと思っていた認識が実に
甘かったのだとわかる。一度途絶えてほんの30年ほど前に復活した古酒を
楽しむという文化が、歴史上一番日本酒が美味しいと言われる
この現代において、着実に芽を吹きつつあるのは本当に喜ばしいことだと思う。
品川にある酒茶論のBARには一度行ってみたいと思っているし、古酒も
もっと楽しみたいのはやまやまだが、どうも古酒というやつは値段が(苦笑)。
二冊目は図書館のオンライン検索で調べて発見。最新版であることと
CD-ROMが付属していることを決め手に借りてみたのだが、残念ながら日
本酒は載せられてないし、CD-ROMはWINDOWSでしか動かないしと、
私にはほとんど関係のない本だった(苦笑)。
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August 27, 2008
August 13, 2008
「うまい酒の科学 造り方から楽しみ方まで、酒好きなら読まずにはいられない
」
独立行政法人 酒類総合研究所 著 ソフトバンククリエイティブ
「挑戦する酒蔵―本物の日本酒をもとめて
」
世古一穂 著 酒蔵環境研究会 編 中島秀雄 写真 農山漁村文化協会
エルリック・サーガを読む傍らで読んだ酒関係の本二冊。
一冊目は様々な酒の製法からうんちくが書いてある本。決して深くはないが
ポイントは押さえてあるし、写真が豊富なので入門書としては恰好の本かと。
二冊目は純米酒、伝統杜氏、熟成酒、地域おこし、というキーワードのもと
に七つの蔵を取り上げて紹介している本。呑んだことのない蔵も多いので
この本に書いてあることをそのまま正しいものとして紹介することはできない
けれども、読んでると呑みたくなってくる本ではあった(笑)。特に熟成古酒の
だるま正宗は一度呑んでみたいな。掲載されているモノクロ写真も味があって
なかなかよろしいかと。
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July 30, 2008

今日は一日休みだったので池袋まで行って電動歯ブラシを購入。今まで
使っていたものがブラシがすっぽ抜けるようになって使えなくなっていた
のだ。結局悩んだ末に同じ東レのウルティマの最新型
を購入。使い慣れて
いることに加えていろいろと改良されている感じだったので、まあいいかな、
と。
で、その足でジュンク堂に行って明日発売予定のはずのヘルボーイ翻訳版
の最新刊
を見つけたので早速買ってきた。翻訳を出してくれることに関して
は実に深く感謝しているのだが、価格が…。この本で3000円はないよなぁ。
ジャイブさんがんばってくださいよ。
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July 02, 2008
「ファンタジー文学入門
」
ブライアン アトベリー 著 谷本誠剛/菱田 信彦 訳 大修館書店
「物語る力―英語圏のファンタジー文学:中世から現代まで
」
シーラ イーゴフ 著 酒井邦秀/南部英子/森恵子/ツル田公江/西村醇子 訳
偕成社
「折れた魔剣
」
ポール・アンダースン 著 関口幸男 訳 ハヤカワ文庫SF
一、二冊目はファンタジー論。一冊目はこれまで軽視されがち(蔑視とさえ
言ってもいいかも知れない)ファンタジー文学というジャンルを改めて真正面
から捉え直し、その真価を顕わにしようという試みだ。その意気は買うし、
なかなか鋭い視点を提供してくれている感じも確かにあるのだが、いかせん
日本ではファンタジーが下に見られているという感覚が希薄なので、今ひとつ
ぴんと来ない感じだ。まあ私自身が別に下に見られていようと軽視されようと
好きな人が書いて好きな人が楽しめばそれでいいジャンルだと思っている節が
あるので(笑)。二冊目はその時々の社会事情の変化とファンタジー文学作品を
結びつけて解説しようという本。ファンタジー論というよりはファンタジー
文学の歴史書と言った方がいいかもしれない。この本を参考にして、読みたい
と思う本をさらに追加することができたし、大著であることは間違いないの
だが、著者の思うファンタジーと私の思うファンタジーとが微妙にずれている
のが残念。この著者にとってはホラーやヒロイック・ファンタジーはその範疇
に入らないらしい。
三冊目はあの指輪物語と同じ年に発表されたという古典とも言える作品だ。
指輪物語が北欧神話やケルト神話などの要素を再構築して新たな世界と新たな
神話を作りだしたものだとすれば、この本は様々な神話のキャラクターと自前
の俳優達によって北欧神話を再演してみせたものだと言えるだろう。通底音と
して悲劇性が常に静かに流れ、すべてが崩れるように滅びに向かっていく。
まさしく北欧神話だと私は思う。古い著作であるし、悲劇的で暗いお話だし、
なかなか手をつけづらい作品なのだが、読み進めていくと止まらなくなる本
でもある。ムアコックのエルリックサーガに影響を与えているだろうことから
も必読か。
死後、スカフロクとヴァルガルドはヴァルハラに迎えられたのだろうか…。
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June 11, 2008
「地獄に堕ちた者ディルヴィシュ
」
「変幻の地のディルヴィシュ
」
ロジャー・ゼラズニィ 著 黒丸尚 訳 創元推理文庫
おそらくはSF作家として名高いであろう、ゼラズニイが長年にわたり
少しずつ発表しているヒロイック・ファンタジー。短編集である前者に
おさめられた作品は1話から最終話までで15年の歳月が流れていると
いうから、著者にとっても思い入れのある作品なのだろう。
「地獄─」は久しぶりにまっとうなヒロイック・ファンタジーを読ま
せてもらった感じ。満足、満足。今ファンタジーというと魔法の側に
ずいぶんシフトしている感じだが、やはり血湧き肉躍る剣劇冒険譚も
悪くない。ブラックというキャラクターは実に秀逸である。
それに対して長編である「変幻─」はあからさまなクトゥルフ神話
だった。そんなのありかよ!と言いたくなる結末までもがクトゥルフ
神話風味だから、ここまで徹底的にやってもらえれば文句を言う気も
起きないというもの。クトゥルフ神話も嫌いではないし、楽しく読ま
せてもらいはしたが、やはり「地獄─」の方が好きかな。
ヒロイック・ファンタジーが好きな人であれば必読の書である。
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May 29, 2008
「ウロボロス
」E.R.エディスン 著 山崎淳 訳 創元推理文庫
「大人のファンタジー読本
」 やまねこ翻訳クラブ 著 マッグガーデン
「ウロボロス」は「指輪物語」以前の作品で、ファンタジーのクラシック
とも言えるのもの。古い作品であるということだけでも若干読みにくいの
だが、その上、原書は擬古体という古い英語によってかかれており、日本語
訳もその点を活かそうとした訳なのでさらに取っつきにくくなっている。
文章量も多いのでちょっと覚悟を決めて読み始めないと挫折しそうなほどだ。
だが、読み出すと実に面白い。キャラクターもそれぞれ魅力的だし、神話
をも思わせる物語の雄大さは秀逸。導入部の仕掛けが途中で全くないものに
なってしまうのもプラスにはなって無いとしても決してマイナスとは思え
ない。戦記物としての側面もあるし、叙事詩のような美しさもある。指輪
物語を完読した人間ならぜひ手を出して欲しい本だ。
悪役でありながら実に人間らしい振り幅のある魔女国の登場人物に対して、
愚直で正々堂々、それでいてとてつもなく強い、あり得ないくらい英雄然と
した修羅国の登場人物描写に何となく違和感を持ちながら読み進めていたの
だが、それが最後のどんでん返しですとんと腑に落ちてきたのが実に気持ち
よかった。本当に「修羅」国、なのである(ネタバレギリギリ(笑))。
二冊目は何冊目かになるファンタジー本読書の道標本。この本はどちらかと
いうと児童書寄りかも知れない。読みやすいし、この本もお薦めかも。何冊か
リストに加えさせていただきました。
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May 11, 2008
「ブリジンガメンの魔法の宝石
」
アラン・ガーナー 著 芦川長三郎 訳 評論社
「ゴムラスの月
」 アラン・ガーナー 著 久納泰之 訳 評論社
「エリダー─黄金の国
」 アラン・ガーナー 著 龍口直太郎 訳 評論社
「ふくろう模様の皿
」 アラン・ガーナー 著 神宮輝夫 訳 評論社
ダンセイニ卿の次に選んだのがアラン・ガーナー。選択に深い意味は
ない。「今度は少し児童文学よりのものを読んでみよう」と単純に思った
だけだ。「ブリジンガメン─」と「ゴムラス─」はお話が続いていて、
同じ人物が登場する。内容はまさしく「剣と魔法の物語(ソード&
ソーサラー)」だった。特にシンプルな一冊目がお気に入り。狭い洞窟を
抜けていく閉塞感や最後の大立ち回り。神話を思わせる唐突な終わり方。
あちこちに難はあるが、ファンタジー好きな人間には薦められる本だ。
「エリダー─」は今ひとつ。物語の真ん中3分の1を切り取ったような
作品なのだ。4兄弟のキャラクターも今ひとつつかみきれないし、感情
移入が難しい。最後のユニコーンの歌というイメージは素晴らしいが。
「ふくろう─」は児童文学とは言い難い作品かな。過去の恩讐が現在の
人間に影響を与え、事件が繰り返されるという話。やや言葉が足りず、
読者を置き去りにしてしまい、結果としてわかりにくくなっている所は
あるが、そこを乗り越えて読めば人間がしっかり描かれているのに気付く
だろう。ファンタジーではない、のかもしれない。実際ファンタジーの
要素はなくてもこの物語は成り立たせることは出来ただろう。
全体として、ガーナーという作家は言葉を惜しむ傾向があり、ゆえに
難解になりがちという欠点はあるが、モチーフの選択や各場面の描写
などは素晴らしい作家という印象だろうか。訳者が全部違うので一概
には言えないのかもしれないが。
「夜の言葉―ファンタジー・SF論
」
アーシュラ・K. ル=グウィン 著 山田和子 訳 岩波現代文庫
ゲド戦記のル=グウィンのファンタジー・SF関係のエッセイ本。
書いてある内容は間違いではないのだろうが、どうも延々と愚痴を聞か
されているような気がして好きにはなれない本だった。
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April 16, 2008
「ファンタジーの魔法空間
」 井辻朱美 著 岩波書店
前回紹介した「魔法ファンタジーの世界
」が視野が狭くて今ひとつだった
のに対して、こちらはあえて視野を狭くしてファンタジーにおける「空間」
の果たす役割に注目し、興味深い評論になっている成功例といえよう。
ただ、読んだことのない作品に関して書かれた章はさすがに魅力半減か。
「ファンタジー・ブックガイド
」 石堂藍 著 国書刊行会
キーワード別のコラムもあり、似たような傾向の作品を並記する方法で
道標として申し分のないガイドブックになっていると思う。荒俣先生ほど
博覧強記ではないし、変に偏っていたりしないし。この本とこれまで読んだ
本を元に50冊強のファンタジー読破予定表を作り上げたのだ。いつ終わる
のやら(笑)。
「魔法使いの弟子
」 ロード ダンセイニ 著 荒俣宏 訳 ちくま文庫
「エルフランドの王女
」 ロード ダンセイニ 著 原葵 訳 沖積舎
そして読破行程の端緒となったダンセイニ卿の長編二冊である。
「魔法使い─」は、師匠となる魔法使いの超然とした浮世離れ具合と、
最後の旅立ちがとても魅力的。「エルフランド─」はどこを切り取っても
立派な短編として成り立ちそうな作品。どちらの書も全体を覆って流れて
いる「黄昏」の雰囲気がいい。どうも「魔法使い─」の方は前に一度
読んでいる気がしてしょうがない。一体いつだ?(汗)。
「農家が教えるどぶろくのつくり方
」 農山漁村文化協会 編
最後はおまけで酒関連本。作らないよ?。実にめんどくさいし、失敗した
時のショックもでかいし。はまったらとてつもないことになりそうだし。
作りはしないが呑みたくはなる、のであった。
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March 24, 2008
March 03, 2008
「ファンタジーの冒険
」 小谷真理 著 ちくま新書
「ファンタジーの歴史―空想世界
」
リン・カーター 著 中村融 訳 東京創元社
「闇の戦い〈1〉光の六つのしるし
」
スーザン クーパー 著 浅羽莢子 訳 評論社
3冊目は映画の原作本、1冊目は面白そうかと気軽に手に取った本。この2冊
を借りたことで私の中でファンタジー熱が急上昇してしまった(笑)。しばらく
その辺りをうろつくことになりそうだ。
1冊目2冊目はファンタジー小説の歴史を追った本。1冊目は日本の小説を
扱う段になるとどうもいただけない感じがするし、2冊目はリン・カーターの
熱意が少々うざったく感じてしまうし、両方とも歴史解説本として満点とは
いかないのだが、それでもこういう本を読むと改めてまだ読んでない、そして
読まなければいけないであろうファンタジーを読みたくなってしまう。先日
書いた通り、今手元にはダンセイニ卿の「世界の涯の物語」があるのだった。
3冊目は先日観た映画「光の六つのしるし」の原作本である。この小説のどこ
をどうしたらあの映画になるのだろう?。まるでゲームのようにアイテムを
集めて敵を倒すだけだった映画と比べると、この原作はもっと奥が深いし、
楽しみも多い。魅力あるキャラクターが出てくるわけではないし、ストーリー
に減り張りがない感じも否めないのだが、かえってそれだからこそ、小説全体
が分かちがたいひとつの有機体として成立している気がする。この一体感を
まるで無視するような映画を作る意味がはたしてあったのだろうか?。原作
ファンの声を聞いてみたいところである。
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February 02, 2008
「捏造された聖書
」
バート・D. アーマン 著 松田 和也 訳 柏書房
「イエスという男
」
田川建三 著 作品社
一冊目は前回紹介した田川建三の「書物としての新約聖書
」の内容を
普通の読者にもわかるように噛み砕いて紹介しているような、いわば
入門書。門外漢で、なおかつ少しでも興味があるのならこの本から入ると
いいのかも。二冊目はその二冊の先にあるといってもいい内容の本。
キリスト教の二千年の歴史を飛び越えて、実際に生きた「人間としての
イエス」の実像に迫ろうという内容だ。そこに描かれているのはおそらく
あなたが今までに出会ったことのないイエスであり、あなたが知っている
キリスト教を根底から揺るがしかねないキリストである。私は誰もに
読んで欲しいと思うが、生半可な気持ちで読み出すと確実に毒気に
当たる本なので注意が必要かも。もちろんそれはキリスト教のすべてを
否定するものではないことを忘れてはならない。
そして三冊目は「魍魎の匣
」京極夏彦 著 講談社 だ。やっぱ京極堂
シリーズは面白いね。乞う新作(笑)。
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January 09, 2008
November 21, 2007
October 27, 2007
「Q&A 食べる魚の全疑問—魚屋さんもビックリその正体
」
高橋素子 著 成瀬宇平 監修 講談社ブルーバックス
「人類は「宗教」に勝てるか—一神教文明の終焉
」
町田宗鳳 著 日本放送出版協会
「キリスト神話-偶像はいかにして作られたか
」
トム・ハーパー 著 島田裕巳 翻訳 バジリコ
一冊目は箸休め(笑)。
二冊目は言っていること、言いたいことはわかるのだが、まるでお題目を
唱えているだけのような本で、今ひとつこちらに響いてくるものがなかった。
争いの根としての宗教は実にやっかいなのは確かなのだが。
そして三冊目はそのお題目に対するある種の答えを示しているような本。
イエス・キリストは実在の人物ではなく、旧約のみならず新約聖書もすべて
「神話」であるという大胆な説を開示した本なのだ。キリスト教の権威や
キリスト教徒に対してのいいわけが実に多くて読書意欲を削ぐし、エジプト
神話の原点が明示されていなかったり、ブラヴァツキーの名前が出てきて
いささか胡散臭かったりはするのだが、様々なこと(パウロの書簡において
イエスの人間像に一切触れられていないこと・同時代においてイエスに
ついて言及しているのはキリスト教関係のテキストのみであること・磔刑
にいたるまでの一日があり得ないほどハードスケジュールであること・
共観福音書間の矛盾・エジプト神話との類似etc.)からイエスは実在の人物
ではなく、新約聖書は神話であるという説は簡単に否定できないというのは
明らかなのだから、真剣に研究しなければいけない課題だと思う。そこから
今の凝り固まった原理主義者たちに、新しい栄光への道が示されれば、それ
は実にすばらしいことだと思うのだが。
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October 12, 2007
「現象学は思考の原理である
」 竹田青嗣 著 ちくま新書
「「神」という謎 第2版—宗教哲学入門
」 上枝美典 著 世界思想社教学社
一冊目はとても気に入った前回の「言語的思考へ
」と同じ著者の比較的
新しい本。基本的スタンスや述べていることは同じなのだが、少しだけ
考えや哲学的作業が進んでいる感じ。これからの本が楽しみである。
二冊目は久しぶりに読むに値しない文章に出くわした感じ。私にとって
とても興味ある分野、内容についての本でありながら、読めば読むほど
徒労感だけが増していく本だった。やれやれ。この本が本当に教科書に
使われているとしたら、とても残念だし恐ろしいことだとまで思う。
無神論と有神論の議論を純粋に歴史的に記述し、その上で自分の考えを
著した本、を望む。著者は明らかに中立の立場にはいない。
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September 29, 2007
「和紙とケータイ─ハイテクによみがえる伝統の技
」
共同通信社編集員室編 草思社
「言語的思考へ─脱構築と現象学
」
竹田青嗣 著 径書房
一冊目は日本の職人の技が現代のハイテクを支えているというお話。
ハイテク機器よりも職人の手や指先の感覚の方に説得力を感じてしまう
私は古い日本人なのだろうか?(笑)。二冊目は例によって現象学。
読みやすいが読み応えがあるという、読む哲学書としては最高の本だった。
ただ内容は明らかに現在の哲学や哲学研究の本流とは離れているもの
だったので、注意が必要かも。私はかなり感化されてしまったのだが。
同じ筆者の本を何冊か追いかけてみようと思っている。
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August 22, 2007
「構造主義 (図解雑学シリーズ)
」 小野功生 監修 ナツメ社
「ポスト構造主義 (図解雑学シリーズ)
」 小野功生 監修 大城信哉 著 ナツメ社
本を読んでる時はわかったつもりになっていても、後で考えると頭に何も入って
ない。構造主義の本も読後にそんな感想を覚えることが多い。というわけで二冊
並んでいるのを見てつい借りてしまった図解雑学。構造主義、ポスト構造主義を
俯瞰する手がかりとしては悪くないと思う。が、やっぱり読後には今ひとつ腑に
落ちてない感じが残った。ポスト構造主義という思想、運動がいまだに継続中で
この今現在においても動いているその最中だから、というのも要因かも知れない。
もちろんこの二冊を読んでわかっている気になっていてはいけないのだろうが。
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August 17, 2007
「酒席に役立つ読む肴
」 酒文化研究所 編 紀伊國屋書店
「ベルギービールという芸術
」 田村功 著 光文社新書
「発酵は錬金術である
」 小泉武夫 著 新潮選書
「しょうゆの不思議」 日本醤油協会
好きであればこその4冊ですな(笑)。2冊目のベルギービール本は
手元に置いて初めて威力を発揮する本だろう。本当ならベルギービール
が並んでいる店頭に持っていきたいところ。3冊目は少し自画自賛調が
気になったかな。1冊目と4冊目はちょっと中身が薄い感じ。本を読む
のもいいけれど、やっぱり酒は呑むに限るのだ。
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August 01, 2007
「なぜ日本人は賽銭を投げるのか
」新谷尚紀 著 文春新書
「図解雑学 こんなに面白い民俗学
」八木透, 政岡伸洋 著 ナツメ社
一冊目を借りた勢いで借りた二冊目は民俗学の入門書としてよくできている
と思う。どこから読んでもいいし。
メインだった一冊目は民俗学に関したレポートをいくつかまとめて本という
形にした感じ。どうもピンと来ない文章が多かったのだが、最後の章、タイトル
にもなっている賽銭に関する考察は面白かった。「神様にむかって裸銭を投げる
とはなんたる失礼なことか!」という疑問に「金は穢れの塊であり象徴である。
それを神社に捨てることによって神様に祓ってもらうのだ」と解きほぐす。
もっとお金をクローズアップしてそれに関した民俗学的考察があると興味深い
ところなのだが。
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July 21, 2007
「ネコ路地へ行こう
」 森田奈央 著 小学館文庫
「酒の日本文化
」 神崎宣武 著 角川選書
「日本人の発想、日本語の表現
」 森田良行 著 中公新書
活字中毒者が読んだ本を忘れないように書いておく備忘録(笑)。
酒の本は神社における醸造を扱っていて興味深かった。ネコ路地はまぁ
行ってみないことには、な。
最後の日本語の本は発見が多かった。日本語の構造がいかに日本文化や
日本人というものの型を規定しているかということがよくわかる本。
発話の場面に依存していることや受動的発想がその特徴であるのだが
それを欠点とするか長所とするかは結局話者の心がけ次第というところか。
文章を書く人間なら一度読んでおくと面白いかも。
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July 09, 2007
「死者の救済史
」 池上良正 著 角川選書
日本人が死者に対する畏れに対処するにあたって、強力な武器として輸入した
仏教がいかに機能してきたかということが改めてよくわかる本。そして後半では
シャーマンの神懸かりと預言者の神の幻視とが、峻別するほど違うものではない
ということを看破する。読みやすいが読み応えのある本だった。こんな本が図書館
の「冠婚葬祭」コーナーに置いてあることの不思議。
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July 01, 2007
「火星からのメッセージ
」ジム・ベル 著 沢田京子 翻訳 ランダムハウス講談社
本屋で見かけて買おうかどうか 散々迷った本。火星のパノラマ写真集、である。
眺めているだけで「男の子のロマン」をかき立てられる。広大な火星の大地に
スピリットとオポチュニティー、二台の探査機が残した軌跡を見るだけで
思いは遙か遠く赤い大地に翔んでいく。そこはもちろんバルスームでもないし、
テレパシーを持った火星人もいない。トリポッドも歩いていないし、ヘビメタな
幽霊も写ってはいない。だがそれでも、この本を通して果てしないロマンを感じる
ことができるのだ。探査機の撮影はいまだ続行中とのことなのでこれからにも
期待大。完全版みたいなのが出たら買ってしまうかも。…価格が大問題(苦笑)。
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June 23, 2007