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September 21, 2013

ウルヴァリン:SAMURAI

Wolverine_samurai

  不思議な手触りの映画だった。X-MEN、そしてウルヴァリンという
 ミュータントが主役であるはずのシリーズで、今回はウルヴァリン
 本人を除けばどちらかというと人間が重要なパートを受け持っていた
 こと(しかもウルヴァリンは早々にヒーリングファクターを失い、
 対する人間たちも決して普通ではない)。敵が決して単一ではなく、
 それぞれの思惑が複雑に絡み合い、その正体がなかなか姿を現さ
 なかったこと。ハリウッド映画でありながらそこに登場する日本が
 決してカリカチュアされた「JAPAN」ではなく、リアルな「日本」
 であったこと。物語自体がウルヴァリンの流浪と流離の物語であった
 こと。2006年の公開からずいぶんと時間がたっているのに、この
 映画がX-MENファイナルデシジョンに直接的に続く作品であること。
 それら様々な理由からだろう、この映画を観ている間まるでお伽話の
 中にいるようなそんな感じだったのだ。傷つき彷徨うウルヴァリンが
 夢の国に迷い込み自分を取り戻して帰ってくる、そんな受け取り方
 だったのかもしれない。そのせいかマーベル映画には必ずと言って
 いいほどついてくるエンドロール後のお楽しみのシーンでは、一気に
 「X-MENの現実」に引き戻されてしまった。
  映画としては女性陣のがんばりもあり(私が気に入ったのはリラ。
 最初「変な顔」(失礼)と思ってしまったのだが、観ているうちに
 どんどん魅力的になっていった)、なかなかの佳品に仕上がっている
 と思う。飛び道具を持っていないウルヴァリンらしく、肉弾全開の
 アクションも素晴らしいしね。新幹線の上であんなアクションを
 繰り広げるのは日本人にはなかなか発想できないんじゃないかな。
  少し残念だったのはヴァイパーの意図があまり感じられなかった
 ところか。キャラクターを見せるだけで手一杯だった感が否めない。
 あとは「箸」ですかね(笑)。
  80点。トラスク社が出てきていよいよ次はあのセンチネル登場!
 X-MENの戦いはまだまだ続くのだ。

 「ウルヴァリン:SAMURAI THE WOLVERINE
  監督 ジェームズ・マンゴールド
  キャスト ヒュー・ジャックマン 真田広之 TAO 福島リラ
       ファムケ・ヤンセン ウィル・ユン・リー
       スヴェトラーナ・コドチェンコワ 山村憲之介
       ハル・ヤマノウチ ブライアン・ティー 他

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