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June 16, 2013

オブリビオン

Oblivion

  久しぶりのSF映画らしいSF映画。プロットやギミックなど
 どこかで観たような聞いたような要素ばかりで出来てはいるのだが
 上手にきちんとまとめ上げられていて、素直に楽しむことができた。
  その中でも素晴らしいと思った点をいくつか上げたい。まずは
 全体を通して明るい映画であったということ。SFXの限界から細かい
 粗を見せないよう、舞台を夜にしたり雨を降らせたりして暗い画面に
 してしまうことは往々にしてあることだが、青空という名前の海に
 浮かぶように建つ「タワー」に象徴されるように、この映画は実に
 明るく、逃げたりごまかしたりせずにデザインや衣装にきちんと
 向き合っているのが感じられる作品だった。
  主人公やその妻の内面をしっかり描こうというのは当たり前だが
 ヴィクトリアの切ない恋心もちゃんと描写してあったのもよかった。
 ジャック・ハーパーの回想は決して長いシーンではないのだが、
 その中で見せるヴィクトリアの思いは、このキャラを複雑にし、
 同じ境遇のジャックとの「差異」を浮き彫りにしている。どちらも
 その行動の背景に人を愛する気持ちがあったのだ。
  ジャックの操るバブルシップもギミック満載で実によかったし、
 組み立て式のバイクも面白かった(組み立てるところを引きの絵では
 見せず、カット割りして見せたあたりはザボーガーかと思った(笑))。
 最後まで敵の正体や行動原理を明らかにしないのもあざといが上手な
 やり方だったと思う。
  原作モノでないSF映画はそれだけでも貴重なのだが、その上よく
 出来た作品となると大切にしなければ。トムのおかげか、興行成績も
 よいようで何よりである。
  と言っておいて点数は75点。実は最後のオチがどうしても気に
 くわないのだ。クローンではない(単に遺伝子的に同一なのではなく
 記憶や生後の習得技術などまでも未知の技術で完全に複製している)
 とは言っても、それぞれ地上に赴任してからは違う生活を送り、
 違う記憶、思い出を作っているはずで、それを無視して同じ人間と
 くくってしまうのはどうかと思う。だいたい、49と52だけで他の
 ナンバーを持つ者はいなかったのだろうか?。そう考えるとあの
 最後はやはりやり過ぎではないかと思うのだが。

 「オブリビオン OBLIVION
  監督・製作・原作 ジョセフ・コシンスキー
  キャスト トム・クルーズ モーガン・フリーマン
       オルガ・キュリレンコ アンドレア・ライズブロー 他

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