ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
長いつきあいだった。最初の賢者の石が公開されてからほぼ10年。
その間に子役達は成長し、亡くなってしまったキャストもいたり、
打ち切りになるシリーズものもある中、それでもこうやってきちんと
物語に決着がついてくれるのは嬉しい限りだ。
これだけ続いたシリーズものの最終編を単体の映画として評価する
のは難しいことだと思う。この作品もやはりこれ一本だけでどうこう
言うのは意味がないだろう。それでも言うとしたら手堅くまとまって
いたということかな。原作を読んでいる人に聞くと内容があちこちで
カットされていたり改変されていたりするらしいが、映画としてまと
める際にはよくあること。もちろん原作に忠実であろうとする態度は
必要ではあるが、それにこだわるあまりに映画として失敗作になって
しまっては元も子もないというものだ。
あとは最後の一本として、後日譚をもう少し贅沢にして欲しかった
かな。ドラクエでもラスボスを倒した後が楽しかったりするのだ。
しつこくなりすぎてもいけないが、もう少し内容が欲しかったところ。
シリーズ全体を通して可もなく不可もなしの70点というところか。
学校と学生寮で暮らす楽しさ、のようなものがこのお話の一番の
おもしろさではないかと思った1作目が懐かしい。
「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」
HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS: PART II
監督 デイビッド・イェーツ
原作 J.K.ローリング
キャスト ダニエル・ラドクリフ ルパート・グリント
エマ・ワトソン レイフ・ファインズ 他
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