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December 20, 2010

キック・アス

Kickass

  東京ではシネセゾン渋谷のみの単館上映となった問題作、キック・アス
 を観賞してきた。これだけマイナーでマニアックな映画にかなりの観客が
 集まっていた。
  コミック好きヒーロー好きのただのオタク少年が、コスチュームを着て
 ヒーロー活動を始めてしまったら、というお話だ。最近たくさん作られる
 ようになったアメコミ映画は、コミックのファンタジーの世界にリアルな
 息吹を吹き込むことによって成功を収めているが、この作品はその逆、
 リアルな世界にコミックの要素を持ち込んだらどうなるかという発想で
 作られている。そういう意味ではYouTubeで話題になって有頂天になる
 あたりまでがとても面白かった。
  もちろんそれだけでは映画にならないわけで、そこにコミックファン
 タジーそのものと言っていいビッグダディとヒットガールが登場し、
 リアルな世界からファンタジーな世界へとシフトしていくわけだが…。
 原作(まだ翻訳で1冊目しか読んでない状況ではあるが)では、最後、
 主人公はしっかりとリアルな世界へと帰ってくる。決してハッピーな
 だけのエンディングではないし、それによってこの特異な物語がきちん
 と終わるのだが、この映画ではファンタジーの世界、あちら側へ行った
 きりになって終わってしまった。そこが一番の問題だと思う。もちろん
 コミックと映画とでは違う結末、違うストーリーになるのを真っ向から
 否定するわけではないが、これでは何か一番大事な部分が抜け落ちて
 いるような気がする。映画化と配給のことを考えてこういう作りに
 なったのではないだろうか、と勘ぐってしまう。キック・アスとヒット
 ガールの最後の切り札は「どうせならそこまでやってしまおう!」と
 いう逆の振り切りの現れなのかもね。
  続編製作も決定したということで期待を込めて80点。ニコラス・
 ケイジがとても楽しそうだった(笑)。

 「キック・アスKICK ASS
  監督 マシュー・ヴォーン
  キャスト アーロン・ジョンソン クロエ・グレース・モレッツ
       クリストファー・ミンツ=プラッセ マーク・ストロング
       ニコラス・ケイジ 他

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