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May 10, 2010

ウルフマン

Wolfman

  この今2010年に狼男映画を作る意味とは何か、と思い観賞した
 作品。41年に作られた「狼男(わたしにとっては「狼男の殺人」と
 いうタイトルの方が親しみやすいが(苦笑))」のもたらした驚きや
 「ハウリング」や「狼男アメリカン」が見せた特殊メイク技術の
 すばらしさ。そういう新しい何かがこの映画にあるのだろうか、
 あって欲しいという気持ちで観賞したのだが。
  結論から言うと「狼男映画」としては特に目新しいところは
 なかったと言えるだろう。登場人物の人間関係やそこに絡んだ
 人間ドラマは大いに新しいものがあったし、それを演じるのが
 ベニチオ・デル・トロとアンソニー・ホプキンスという二大俳優
 というのは素晴らしいものがあったのは確かだが、ジャンル系
 好きにとっては狼男自体に新しい解釈があるわけではなく、SFX
 もごく普通の範囲にとどまっているこの映画に新しさは感じられ
 なかったというわけだ。なぜ今この映画を作ったのだろう?。
  帰ってきて買ってきたパンフレットを読んですべてわかった。
 この映画は41年の「狼男」を再び現代の観客に紹介提供しようと
 するリメイクだったのである。忠実でありつつ、今日の観客の
 ためにアップデートしたもの。それがベニチオ・デル・トロが
 語るこの映画の位置づけである。だからこそSFXも狼男のデザイン
 も41年版の雰囲気に似せて作ってある。それでは新しい要素が
 入ってこないのもうなずけるというものだ。
  この映画を観た人には何とかしてぜひ41年の作品も観賞して
 ほしい。デル・トロとジョー・ジョンストンとリック・ベイカー
 が何を目指し何をしたかったのかがよくわかると思う。
  75点。いろいろとカットされたらしいので完全版をぜひ観賞
 したい。マックス・フォン・シドーがどんな役をしたのか気に
 なりすぎ(笑)。

  「ウルフマンTHE WOLFMAN
   監督 ジョー・ジョンストン
   キャスト ベニチオ・デル・トロ アンソニー・ホプキンス
        ヒューゴ・ウィーヴィング エミリー・ブラント 他

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