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May 11, 2010

9〈ナイン〉〜 9番目の奇妙な人形〜

9

  急に一日お休みになったので油断しているとあっという間に
 公開が終了してしまいそうな映画を観に行くことに(笑)。06年
 アカデミー短編アニメーション部門にノミネートされた短編に
 惚れ込んだティム・バートンの全面的なバックアップによって
 長編映画化された作品「9」である。
  確かにキャラクター造形や舞台設定など、ダークでパンクな
 雰囲気は素晴らしい。9体の人形はきちんと性格、造形ともに
 描き分けられていて見ていて楽しいし、ビーストの無機質で
 おどろおどろしいデザインもいかにもバートンが好きそうで
 面白い。観ている間はグッと引き込まれてしまったのは確かで
 ある。
  だが、どうも今ひとつしっくり来ないのは、9体の人形が
 一体何のために作られたのか=何をするべきだったのかが
 はっきりとしないことだろう。元になった短編では人形が台詞
 をしゃべらないこともあってそのあたりが描かれず、それが
 かえって作品世界を豊穣にしていたのだが、ここまで細かく
 描いてしまった長編においてはそのあたりがきっちりと設計
 されていないと物語がちんぷんかんぷんになりかねない。
 最後の「昇天」がもともとの人形たちの「目的・使命」では
 ないと思うのだが、それによって希望が生まれるかのような
 描写があってややこしい。博士はいったい何のために(以下略)。
  シュヴァンクマイエルやクエイ兄弟、ヨーロッパの匂いが
 するこのアニメがハリウッドで作られたのは意義深いことで
 あると思う。アクションを単純に楽しむ、でもいいのかも
 しれない。
  75点。監督が言っているようにCGではなく、モデルアニメ
 で観てみたかったな。

  「9〈ナイン〉〜9番目の奇妙な人形〜9
   監督 シェーン・アッカー
   キャスト イライジャ・ウッド ジェニファー・コネリー
        ジョン・C・ライリー クリストファー・プラマー 他

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