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April 12, 2010

月に囚われた男

Moon

  東京での上映が恵比寿ガーデンシネマだけという単館上映のSF映画と
 なれば私が観に行かないわけにはいかない。公開直後に勇んで観に行って
 来た。
  スペクタクルや派手なCGがメインで、SF映画と言うよりはアクション
 映画と言った方がいいようなハリウッド映画が多い昨今だが、この映画は
 久しぶりにSF映画らしいSF映画だと言えるだろう。「2001年宇宙の旅」
 や「サイレントランニング」などに代表される、シニカルでもの悲しい、
 だが未来へのビジョンと人間描写にあふれていた、「往年の」SF映画に
 つながる映画に仕上がっている。低予算と短い撮影期間という縛りを逆手
 にとってそういう映画を作り上げた監督・スタッフにはただただ脱帽で
 ある。
  ネタバレになるので詳しくは書かないが、一昔前ならクライマックス
 に持って来るであろう種明かしを早々に済ませてしまったのにはびっくり
 した。それ以降の展開と描写がこの映画のメインであり、そこを描きたい
 という熱意の表れだろうし、主役のサム・ロックウェルはその要求に見事
 に応えていたと思う。だがそのために、終盤盛り上がりにやや欠ける面が
 あったのも動かしがたい事実だと思う。私としては月面の作業車に残った
 方が月の空を流星が逆に流れるように飛んでいくカプセルを見上げるあの
 シーンに焦点を絞れば良かったのではないかと思う。
  あとはやはりガーティのキャラクターがよかった。2001年のHALを
 思わせながら最後にあの行動に出るのは、たとえそこに説明が何もなくて
 も感動するものがあった。ケヴィン・スペイシーの声も素晴らしかった
 しね。
  意気込みと熱意を買って80点。最後食い足りないし、細かいところを
 突っ込めばきりがないが、この際多めに見ましょうよ(笑)。

  「月に囚われた男MOON
   監督・脚本 ダンカン・ジョーンズ
   キャスト サム・ロックウェル ケヴィン・スペイシー 他

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