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February 08, 2010

サロゲート

Surrogates

  サロゲートとは代理人、代行者という意味。身代わりロボット=
 サロゲートを遠隔操作することによって、人類は部屋から一歩も
 出ることなく安全に社会活動を送ることが出来るようになった近未来。
 自分の望む姿になることができ、犯罪も疫病も差別もなくなった世界、
 それは本当のユートピアなのか。それともデストピアなのだろうか。
  何か久しぶりにSF映画を観た、という気分になった。アバターは
 どちらかというとファンタジーだし、2012はディザスター映画。
 他にもSF映画という枠に入れることは出来ても、アクション映画
 だったりホラー映画だったりするような作品ばかりが目立つこの頃、
 この映画がSF映画だと感じるのはやはりサロゲート=代理ロボット
 というアイディア(しかもそれをそれほど遠くない未来に置いた
 ところ)が秀逸で、映画のすべてがそのアイディア一点に焦点を
 当てているからだろう。細かいことを考証することはせず(代理
 ロボットばかり使っていると体がなまってしまうだろうとか、外食
 産業は壊滅的打撃を受けるだろうとか、すべてのサロゲートを停止
 させてしまったら医療体制はどうなってしまうのだろうとか)、
 サロゲートによって疎外された人間性という一点を描こうとした
 そこがこの映画をSF映画にしているのだと思う。もちろんミステリ
 要素やアクション要素もたっぷりなのだが。
  ただキャンター博士の立ち位置と最後のY/Nのくだりは違う方が
 良かったような気はする。細かくはネタバレになるので書かないが
 立ち位置には無理があると思うし、トム・グリアーは決断できずに
 悩むだけ、の方が人間らしい気がするのだ。
  85点。実生活の方がSFらしくなってしまった現代において
 SF映画を作ることの難しさを感じた1本だった。

  「サロゲートSURROGATES
   監督 ジョナサン・モストウ
   キャスト ブルース・ウィリス ラダ・ミッチェル
        ロザムンド・パイク ジェームズ・クロムウェル 他

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