« 潜り抜け | Main | 痩せぎす »

June 10, 2009

ザ・スピリット

Spirit

  「シン・シティ」「300」でコミックをそのまま映画に持ち込んだ
 ような映像で魅了してくれたフランク・ミラーが、今度はアメコミの、
 いや、グラフィックノベルの扉を開いたともいえる記念碑的作品、
 「ザ・スピリット」を映画化するということでとても期待して観に
 行ったのだが。
  映像は相変わらずスタイリッシュでコミック好き、あるいは描き手
 にとってはたまらない仕上がりになっている。黒一色の中にただ一点
 ネクタイだけが赤くたなびく時、ある種あざとさを感じながらも痺れて
 しまう自分がいたりする。また、登場する女性たちもみなそれぞれ
 魅力的で、スピリットがバスタードと蔑まれても手を出してしまうのが
 よくわかるほど(笑)。
  ただ全体を一つの作品として見た時にどうかと聞かれると首を傾げて
 しまうというのも正直なところ。どこがどうダメなのか具体的に挙げろ
 と言われると難しいのだが、全体的にぼやけているというか物語の中心
 にあって進行をぐいぐい引っ張っていく背骨のような芯が欠けている
 ような気がするのだ。スピリットとオクトパスの因縁がすべてわかって
 しまうのがお話を小さくしてしまっているのだろうか。原作では顔は
 一切出ないオクトパスをサミュエル・L・ジャクソンに演じさせたこと
 で、作品全体が彼に引きずられてしまったのかもしれない。確かにノリ
 ノリで楽しそうだったけど(苦笑)。
  70点。受け付けない人には徹底的にダメな映画だと思うので取り扱い
 注意であります。

 「ザ・スピリットTHE SPIRIT
  監督・脚本 フランク・ミラー
  原作 ウィル・アイズナー
  キャスト ガブリエル・マクト エヴァ・メンデス サラ・ポールソン
       スカーレット・ヨハンソン サミュエル・L・ジャクソン 他

|

« 潜り抜け | Main | 痩せぎす »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/39551/45298113

Listed below are links to weblogs that reference ザ・スピリット:

« 潜り抜け | Main | 痩せぎす »