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August 08, 2008

ハプニング

Happening

  私がここで映画の感想を書く時は出来うる限りネタバレはしないように
 書いているつもりだ。もちろんそれは大どんでん返し=叙述トリックが
 その特徴の第一にあげられるナイト・シャマランの映画においては何よりも
 大切にされなければならないことだろう。それは重々わかっているのだが、
 今回はあえて書きたいことがある。それは今回の「ハプニング」においては
 大どんでん返しはない、ということだ。それを期待してこの映画を観て
 しまっては見終わった後「損したな」と思ってしまいかねない。それでは
 正しい評価ができないと思うのだ(今回私はそれで失敗した(苦笑))。
 その上でこの映画を観ればこれが昔のSF映画やパニック映画を現代に
 よみがえらせたものだとわかるだろう。ヒッチコックの「鳥」であったり、
 「ボディ・スナッチャー」などのテイストによく似ている。そういう映画
 なのだ。
  だが正直に言うとそういう映画としても成功しているとは言い難い気が
 する。様々な自殺を見事に映像化していることと、風を上手に表現している
 ところはさすがシャマランという感じだが、ラストに向けて恐怖や不安が
 盛り上がっていく感じが足りない気がするし(テンポはいいし気を抜く
 ところはないのだが、それゆえに平板な印象がぬぐえない)、それによって
 こういう映画の評価が決まりかねない切り抜けた後の余韻の部分も物足り
 ない気がする。あの頃の映画は好きだしやろうとしていることは嫌いでは
 ないけれども。
  ぎりぎりの70点か。いやほんと、この人は「ナイト・シャマラン」と
 いうことでずいぶん損をしているのかも知れない。

  「ハプニングTHE HAPPENING
   監督・脚本・製作 M・ナイト・シャマラン
   キャスト マーク・ウォールバーグ ズーイー・デシャネル
        ジョン・レグイザモ アシュリン・サンチェス
        ベティ・バックリー 他

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