« 銀座柳まつり | Main | スパイダーウィックの謎 »

May 06, 2008

紀元前1万年

10000bc

  原始時代を舞台にした映画といえば「恐竜100万年」である。もちろん
 人間と恐竜が同時代に生きていたわけはなく、科学的な考証はめちゃくちゃ、
 出てくる恐竜もイグアナにツノやヒレを貼り付けただけの子供だましだったり
 カクカク動く人形アニメだったりと、とても褒められるものではない。だが、
 この映画には技術の限界や考証の是非を越えて人を楽しませたい、楽しませる
 ためならいかがわしくても、ゲテモノでもいいという情熱や意欲というものが
 こめられており、私の好きな映画のひとつである(ラクエル・ウェルチも忘れ
 ているわけではない(笑))。だから、今回のエメリッヒの原始時代映画、この
 「紀元前1万年」もそれなりに期待して観に出かけたのだが。
  確かにマンモスは良くできてるし、建設途上のピラミッドは圧倒的な存在感
 を見せつけてくれる。ニュージーランドロケの景色も素晴らしいし、俳優陣も
 がんばっている。非常に良くできた冒険映画だと思う。だがその分、上手に
 まとまり、SFXも格段の進化を遂げて「あら」が見えなくなった分だけ、心に
 ひっかかるささくれというかトゲというか、何かが欠けているように思える。
 見終わった後に心に強烈に残るものがないと言った方がいいだろうか。
 もちろん、そういう映画の作り方も有りだろう。技術が進化し描くモノの制約
 がほとんど0に近づいた現代では、SFXや原始時代を売りにせず、ただそれが
 作品のための要素のひとつだったり、単なる舞台だったりする、そういう映画
 も増えていくのだと思う。でも私が求めているのはそういう映画ではなく、
 ケレン味たっぷりの、それこそ見せ物小屋のような要素を捨ててない映画の方
 だったりするのだな。残念。
  あと、蛇足になるかもしれぬが、現在あのような作りかけのピラミッドが
 残ってないということは、この映画は我々の住んでいるこの地球・この世界
 ではなく、似たような違う星・パラレルワールドのお話なのかもしれない。
 だったらもっとぶっ飛びましょうよ、という話でもあるのだが。
  そんなこんなで75点。もちろん私は恐竜100万年の方が好きですよ(笑)。

 「紀元前1万年10,000 BC
  監督 ローランド・エメリッヒ
  キャスト スティーブン・ストレイト カミーラ・ベル
       クリフ・カーティス 他

|

« 銀座柳まつり | Main | スパイダーウィックの謎 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/39551/41117293

Listed below are links to weblogs that reference 紀元前1万年:

« 銀座柳まつり | Main | スパイダーウィックの謎 »