« 八重咲きの花片 | Main | 三叉路のど真ん中 »

April 25, 2008

クローバーフィールド/HAKAISHA

Cloverfield

  実に良くできたフェイクだった。ニューヨークに巨大な怪物が現れ、人や
 街を蹂躙した時に被害者がホームビデオで撮影した「個人的な映像」という
 設定にすることにより、怪獣映画を作る際にどうしてもつきまとう様々な制約
 から自由に映画を作ることができている。そこをどう突破するのか、どの怪獣
 映画も苦労しているというのに、そこを軽々と突破しているのだから完全に
 企画の勝利だろう。画面も酔うと言うほど揺れなかったし、プライベート映像
 という設定を崩さない範囲内で上手に編集してあるので見にくいということも
 ない(多少あざとさを感じるカット割りなどは見られたが)。正直、やられたな
 やりやがったなという感じだ。
  だが、この映画が好きかと聞かれるとどうも首をひねらざるを得ない。上手
 に回避して突破した、怪獣映画の制約、それを四苦八苦しながら描くのが怪獣
 映画の醍醐味というものだと思うからだ。そういう意味でこの映画は「素材」
 でしかないと思ってしまう。どうせなら他の映像─お天気カメラや監視カメラ
 軍内部の記録映像なども作り、それらを上手く編集してきちんと片を付ける形
 にしてもよかったのではないだろうか。贅沢かな。
  それでも80点はあげてもいいかと。怪物の造形に今ひとつ魅力が足りない
 のもマイナスポイントか。

  「クローバーフィールド/HAKAISHACLOVERFIELD
   監督 マット・リーヴス
   キャスト リジー・キャプラン ジェシカ・ルーカス T.J.ミラー
        マイケル・スタール=デヴィッド マイク・ヴォーゲル
        オデット・ユーストマン 他

|

« 八重咲きの花片 | Main | 三叉路のど真ん中 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/39551/40990097

Listed below are links to weblogs that reference クローバーフィールド/HAKAISHA:

« 八重咲きの花片 | Main | 三叉路のど真ん中 »