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January 08, 2008

魍魎の匣

Mouryouh

  2008年最初の映画は京極夏彦原作の京極堂シリーズ第二弾、である。
 もともとあの膨大な量の原作をそのまま映画化しようというのは無理な話。
 となれば、どこかを削り、何かをかけることによって一本の作品にするしか
 ない。シリーズ第一弾の「姑獲鳥の夏」では実相寺監督がディテールを省き
 全編を実相寺カラーに染め上げることで一本の作品にしていた。今回の
 魍魎の箱では原田眞人もっと大胆なアプローチを試みている。ネタバレに
 なるので細かくは書かないが、本当に思い切りよく原作の「ある部分」を
 捨てているのだ。その上でグロの要素だったり、大がかりな舞台設定、
 そしてアクション(京極堂にアクションとは!)をかけあわせ、実に上手く
 一本の映画に仕上げているのだ。原作への、そして原作のキャラクターへの
 愛情を欠くことなく、それでいて他のナニモノでもない原田眞人の映画に
 なっているのだからおそれいる。立派に成功した映画化と言っていいのでは
 ないだろうか。
  でもねぇ。やはり私が見たいのはこれでもかとウンチクを語りまくって
 憑き物を落とす京極堂だし、この魍魎の箱では建物全体が臓器であり体で
 あるというカラクリだったのだがなぁ。その点では不満の残る作品であった
 のも事実。まぁどんな映画化でも不満は残るものなのだが。
  70点。さて次の狂骨の夢は映画化できるのでしょうか?。

 「魍魎の匣
  監督 原田眞人
  原作 京極夏彦
  キャスト 堤真一 阿部寛 椎名桔平 宮迫博之 田中麗奈
       黒木瞳 宮藤官九郎 柄本明 他

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