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October 09, 2007

アーサーとミニモイの不思議な国

Arthurm

  よくできた童話だった。裏庭に広がる小さくて大きな異世界へ冒険の旅に
 出る少年。そこには行方不明だった祖父と家を救うための宝物が待っている。
 王女様との恋と不思議な仲間たちとの出会い、そして運命の宿敵との遭遇。
 まさに子供の頃に夢見る冒険の世界だった。
  このお話の特筆すべき所は、異世界の話と現実の世界の話がつねにリンク
 しながら進行していくことだろう。いわゆる『異世界譚』は異世界に行くと
 二度と帰れないか、行ったことが夢か現かわからなかったり、異世界から
 苦労して現実世界に戻ってくると二度とむこうへは行くことが出来ない、
 そういうお話になっていることが多い。だがこのミニモイの国は常に現実
 世界と重なっており、ミニモイたちはいつもそこにいるのだ。そのあたりの
 処理や道具立てとその使い方もよくできていて、そこがこの映画の一つの
 売りと言ってもいいだろう。
  だが大人になってしまった今となっては、この映画を観て手放しに大団円
 でよかったよかったとすることは出来ない。定期的に異世界に行くことが
 出来、そこに素敵な女性が待っている主人公アーサーのこれからはいったい
 どうなってしまうのだろう?、とつい考えてしまうのだ。おじいさんがいる
 間はいいが祖父も祖母もいなくなったあとは、ミニモイの世界を含む裏庭を
 守っていくのはアーサーの役目となろう。そうすればミニモイの世界に入り
 浸っているわけにはいかない。アーサーとセレニアを待ち受ける運命を思う
 と複雑だ。いったいこの二人はどうなってしまうのだろう?。それが現実
 世界と完全に分離しているわけではない、現実世界と重なりあっている、
 このミニモイの世界というストーリーの一番気になるところなのだ。
  ただ、リュック・ベッソンの構想は3部作ということだから、そのあたり
 もきちんと片をつけてくれることを期待して次作を待ちたいと思う。
  75点。スケジュールの都合で珍しく日本語吹き替え版を観たのだが、皆
 芸達者でそれほどの違和感はなかった。特にGacktとえなりかずきが案外に
 上手くてびっくり。風林火山での暴れっぷりといい思っていたよりもずっと
 大物になるのかも(笑)。

 「アーサーとミニモイの不思議な国ARTHUR AND THE MINIMOYS
  監督 リュック・ベッソン
  キャスト(日本語版) 神木隆之介 戸田恵梨香 えなりかずき
     タカアンドトシ Gackt 他(ベテラン多数が支えていた(笑)。)

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