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September 14, 2006

グエムル 漢江の怪物

Guemool

  韓国製の怪物映画なのだが、どうもいただけなかったな。
 冒頭の怪物登場のシークエンスの画は素晴らしいモノがあった。河の土手を上手く
 利用してカメラが上下しながら怪物を追うショットはなかなかのもので、ここだけ
 で元を取った感じはあった。だがその後がいけない。「ただの怪獣映画は作りたく
 ない」という気持ちはわかるし、その心意気は買ってもいいのだが、怪獣映画と
 して守らなければならないはずのポイントまですべて(それも確信犯的に)はずそう
 としているのが感じられ、素直に楽しむことが出来なかった。弾がなくなっている
 だの、火炎瓶を投げ損なうだの、ヒロインが助からないだの、もっと燃える演出を
 して素直な怪獣映画にしてほしかった。いい画を撮る技量を持っているだけに残念
 で仕方がない。家族の闘いに焦点を当てるのは新奇で悪くないが、そのわりに「悪」
 として描かれるアメリカがあまりにもステレオタイプだったり、そのアメリカを
 痛烈に皮肉ろうという映画であるにもかかわらず、怪物のCGはハリウッドに外注
 していたり(見るからにハリウッド然とした怪物と韓国のドラマに違和感があった)。
 正面から堂々と描いた怪獣映画になっていればパトレイバー3からの盗作疑惑など
 何とも思わなかったのだがなぁ(確かに怪物のデザインはよく似ている(苦笑))。
  70点。この映画であの宣伝ではまぁ客は入らないだろうな。観る方はお早めに。

  「グエムル 漢江の怪物
   監督 ポン・ジュノ
   キャスト ソン・ガンホ コ・アソン ピョン・ヒボン
        パク・ヘイル ぺ・ドゥナ 他

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韓国史上空前の観客動員! しかし、僕は試写会場で、「無感動」に脱力していた。 試写会に足を向けたのは、10年ぶりかもしれない。知人にもらった招待状。あんまり、試写会という空間が好きではない僕は、普段なら「いや、ちょっと」とか言って遠慮するのだが、この映画は、喜んで、好意に預かることにした。 前評判は高い。ニューヨーク・タイムズでは「今年のカンヌ映画祭で、最高の映画だ!」と絶賛していた。韓国では、それまでの�... [Read More]

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