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September 11, 2006

スーパーマン リターンズ

Supermanr

  白状すればあの恥ずかしいコスチュームの男が空を颯爽と飛び、あのテーマ曲が
 高らかに奏でられさえすれば、それだけで合格点を出してしまう、私はそういう人間
 である。「アイアン・ジャイアント」の「I'm Superman!」にも見事にやられて
 傍目もはばからず号泣してしまった私にとってスーパーマンとはそういう特別な
 存在なのだ。今回この、内容はどうということもない映画を観てそのことを再確認
 した次第である。大画面で彼が綺麗に飛んでいるだけで大合格!(笑)。
  さて、出来るかどうか出来ているかどうかはわからないが、そういう自分の状況
 を差し引いて、出来る限り客観的な考察をしておきたいと思う。確かに今時スーパー
 マンというフォーマットで新しい物語を作るのは非常に難しいだろう。何が正義で
 何が悪かという境界線が限りなくぼやけてしまっている現在、アメリカ的正義の象徴
 であるスーパーマンよりも、個人的な復讐心がその存在が核にあるバットマンの方が
 断然作りやすいのは動かし難い事実。その現代においてどうスーパーマンの新しい
 物語を語るのかブライアン・シンガーの手腕を楽しみにしていたのだが、どうも
 肩すかしを食らった感じがしてならない。結局スーパーマンとロイスとレックス・
 ルーサーの個人的な物語にしかなってないと思うのだ。逆にいえばそこに逃げ込んだ
 感じがしてならないのだな。実際はどんな小さな事件にでも駆けつけるというのは
 不可能だろうスーパーマンの、矛盾というか自家撞着というか存在の苦悩という
 ものを避けて通るのは「今」のスーパーマン映画としてはやはり手抜かりであろう。
 こういう作り方しか出来ないとすればそれは不幸なことだと思われ、やはり世界を
 脅かす巨悪と真っ正面から対峙して撃退し、高らかにファンファーレを鳴り響かせる
 スーパーマンを観てみたいものである。
  個人的には点をつけようがないのだが、おすすめ度なら75点くらいか。
  しかしスーパーマンたるものきちんとコントロールしましょうよ(何)。

 「スーパーマン リターンズ」SUPERMAN RETURNS
  監督 ブライアン・シンガー
  キャスト ブランドン・ラウス ケイト・ボスワース
       ジェイムズ・マーズデン ケビン・スペイシー 他

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