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June 14, 2005

フォーガットン

fotgotten

  今日は仕事が午後7時から(!)だったので午後から映画を観てきた。

  自分の記憶が間違っていると突然言われたら?。いたはずの息子は初めから
 存在していないと言われたら?。間違っているのは自分の記憶か、それとも
 世間の方か?。サスペンスとしてこれ以上ないくらいの見事な導入だった。
 ジュリアン・ムーアの素晴らしい演技も手伝って、実に素晴らしい風呂敷の
 広げ方だと思う。誰でもちょっとした思い違いや物忘れはあるはずだ。
 そこから始まって段々と記憶の正確さが揺らいでいくあたりはサスペンスの
 手本と言ってもいいくらいの出来だったのだ。─のだが。
  せっかく見事に広げた風呂敷の畳み方がどうにもいただけない。途中の
 少しずつ謎が解けていくあたりの畳み方も実に雑だし、最後のオチにいたっては
 畳みきれなくなった風呂敷をくしゃっと丸めて放り投げた感じだ。それは、
 これならまだ「夢落ち」の方がましだとさえ思ってしまうほど。ネタバレに
 なるので詳しく書けないのが歯がゆいのだが、一番の問題は主人公(記憶の
 揺らぎと息子への愛情の間で苦悩する母親)の見事なリアリティに対して
 陰謀の黒幕のリアリティがまったくないというところか。今時そんな描写かよ
 と突っ込みたくなる描き方では、この主人公に対峙する黒幕としては失格である。
 脚本家が見た夢をヒントに一気に書き上げた本らしいが、明らかに練り込み不足
 であろう。惜しいことだ。
  ただ、目玉と言っていいVFXは一見の価値があると思う。それを観るため
 だけに金を払ってもいいと言う人間も必ずいるはずだ。ただ、そのVFXを
 そこで使うことにリアリティがあるかというとそれも疑問なのだが(回りくどい
 言い方で申し訳ない(笑))。
  そんなこんなで70点。ゲイリー・シニーズ怪しすぎ(笑)。

  「フォーガットン」THE FORGOTTEN
   監督 ジョセフ・ルーベン
   脚本 ジェラルド・ディペゴ
   キャスト ジェレミー・ムーア ドミニク・ウェスト
        ゲイリー・シニーズ ライナス・ローチ 他

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ラストを人に話すと記憶を消されるそうなので何も書きません。 っていうか「うまいこと予告作ったなあ!」 あの予告を見たら誰でも見たくなるでしょ!そら見に行くわ!全米初登場1位になるわ! まあ最終的には6600万ドルくらいだったからそんなにヒットはしてませんが(笑) とにかく予告で出し過ぎでしたね。 去年の9月に初めて予告見てからずうっっっっっっっと氣になっていてようやく日本での 公開が決まり見に行ってきました。... [Read More]

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