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January 13, 2005

カンフーハッスル

kfhustle

  「少林サッカー」ですっかり有名となったチャウ・シンチーの新作。
 前作ではサッカーを面白おかしくするための味付けであった「カンフー」に
 正面から取り組んだ映画だ。それは日本人監督が時代劇を撮るのに似て
 良くも悪くも最も真価が問われることのはずだ。逆に言うと「少林サッカー」の
 成功によって今まで撮りたくて撮りたくて仕方がなかったカンフー映画に
 いよいよ挑戦できる、ということかもしれないが。
  基本的にはアクションコメディー映画なのだろうが、純粋にカンフー映画と
 して観たい作品だった。確かに如来神掌だの獅子の咆吼などありえない
 技はそれ自体ギャグの一面を持ってはいるだろう。崑崙派蛤蟆蟆功の
 飛び上がる前のガマ面などは明らかにギャグ以外の何物でもない。
 だが、人間がワイヤーワークを使ってやるようには絶対飛べないのだから
 その延長として考えれば素直にカンフー技として受け入れることが出来る。
 ギャグ映画だとばかり思いながら観ている中、ギャグ描写だとばかり思って
 いた家主夫婦亭主の不死身ぶりや家主夫婦婦人の絶叫ぶりが、カンフーに
 裏打ちされていたモノだとわかった途端に、私の中でこの映画はギャグ映画
 でもなくアクションコメディ映画でもなく、まぎれもないカンフー映画と
 なったのだ。やればできるやんチャウ・シンチー(笑)。続編の製作も
 決定しているようで今後も楽しみである。
  惜しいのは主人公であるチャウ演じる所のチンピラ、シンの物語が、映画
 全体の物語が遊離してしまっている所かな。弱いながらもずっとカンフーの
 真似事をしていたのならともかく、何もしてこなかったチンピラがいきなり
 達人になるのもどうかと思うし。オープニングにも登場した蝶の脱皮や
 手形でぼこぼこになった鉄かご(?(笑))でうまくごまかしてはいるが、
 やはりそこがこの映画の最大の弱点だと思うな。
  だがあのユエン・ウーピンとサモ・ハン・キンポーを迎え、引退していた
 過去のカンフー映画のスターを迎え、気合いの入ったチャウ・シンチー製の
 カンフー映画、燃えるも良し、ありえねー!と笑うも良し。観て損のない映画
 間違いなしである。
  85点。ゴームズばりの亭主の太極拳が好き(笑)。

  「カンフーハッスル」Kung Fu Hustle 功夫
   監督・製作・脚本 チャウ・シンチー
   アクション・コレオグラファー ユエン・ウーピン サモ・ハン・キンポー
   キャスト チャウ・シンチー ブルース・リャン
        ユン・ワー ユン・チウ
        チャン・クォックワン 他

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