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January 11, 2005

エイリアンVSプレデター

avp

  SF映画史上に残る二大キャラクター「エイリアン」と「プレデター」を
 対決させてしまおうという、恐るべき意欲作だ(笑)。

  ただこの題材自体はまずアメコミでヒットしたという先例がある。2大
 アメコミブランド、DC・マーヴェルに続く新興勢力であるダークホースが、
 その戦略として「映画の漫画化」に特化し、その中でたまたまエイリアンと
 プレデターの漫画化の権利を獲得したので対決させてしまおうというところ
 から産まれた企画だったのだが、それがヒットし、その流れで映画化された
 のがこの作品である。
  二つの強力なキャラクターを対決させるというのは実に魅惑的な企画ではある。
 だがそれと同時に、キャラクターが強力であれば強力であるほど、一本の
 映画としてまとめあげるのはかなりの難作業になるという側面を持っている。
 その難作業をこの作品は見事にこなしていると言っていい。エイリアン、
 プレデターの両方のキャラクターに対しての深い愛情も感じられるし、
 今までの映画に敬意を払っているのも見て取れる。それぞれのキャラクターの
 ファンも納得できる内容だろう。ビショップのオリジナルの登場には快哉を
 叫ばざるを得ない(笑)。その上できちんと一本の映画に仕上げているのだから
 監督の手腕はかなりのものである。確かに歴史的な部分にはかなりの強引さも
 感じるし、登場人物が一人、また一人と消えていくスリルが少ない(あっと
 いう間にみんな消えていく(笑))ことも惜しいとは思うが、ストーリーも納得
 できる内容だし。
  ただこんな映画ばかり作られていても困る。よくできた映画ではあるが
 新しい何かを見せてくれる映画では決してないからだ。エイリアンを最初に
 見た時の「SFでクトゥルフ神話が!!」と思ったショックや、「プレデター」
 を最初に見た時の「宇宙人と軍事衝突かよ!!」と思ったドキドキは
 この映画にはない。ご褒美としておまけとしてもらうのには悪くないが、
 プレゼントはどれがいい?と言われてメインで選ぶものではない気がするな。 
 ハリウッドもネタ切れみたいだが、がんばって新しいモノを見せて欲しい。
  その点を考慮しての70点。
  ラストのオチはベタベタながらはずせないところか(笑)。

  「エイリアンVS.プレデター」ALIEN VS. PREDATOR
   監督・脚本 ポール・「イベント・ホライゾン」W.S.アンダーソン
   キャスト サナ・レイサン ラウル・ボヴァ ユエン・ブレムナー
        ランス・「ビショップ」・ヘンリクセン

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