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December 25, 2004

ベルヴィル・ランデブー

belleville

  2003年カンヌ国際映画祭特別招待作品。テアトルタイムズスクエアにで鑑賞。

  ハリウッドのフォーマット化された作品や、日本の商業アニメを観ている自分が
 たまにこの手の欧州アニメを観るとリセットされるのを感じる。その意味でも
 欧州のアニメ(そのうちでも日本で劇場公開されるアニメ)は私にとってとても
 貴重な存在である。今回のこのベルヴィル・ランデブーもハリウッドの大作や
 商業アニメの枠にとらわれない自由な作品で実に楽しめた。
  一応のストーリーはある。簡単に言うと、さらわれた自転車選手である孫を
 助けに向かう祖母と、それを助ける三つ子の老婆歌手の冒険譚とでも言えるだろう。
 それを脚色するエモーショナルな面も多い。犬のブルーノのトラウマだったり
 落ちぶれても音楽にきちんとかかわって生きている三つ子だったり、最後のシーン
 だったり。だがそれらはおそらく枝葉末節に過ぎない。この映画で楽しむべきは
 その「雰囲気」なのだと思う。それは極度にデフォルメされた自転車選手の肉体で
 あったり、あり得ないくらいにそびえたつ巨大船だったり、CGで怖いくらいに
 うごめく海だったり、バタンバタンと坂を転げ落ちるロールスロイスだったり、
 あるいは、それらを飾る素晴らしい音楽だったりするのだが、それらは映画の
 ストーリーを彩るために添えられたものではなく、それら自体を楽しむための
 ものなのだ。そしてそれらすべての集合体がこの映画なのだ。雰囲気を楽しむ
 映画と言わずして何と言えるだろう。その雰囲気を忘れがたく、つい劇場で
 サントラまで買ってしまった。テーマ曲は必聴である。
  80点。諸君、ブランド力で売っている感のある(まぁそれは安定している
 ということでもあるのだが)某国産アニメに群がっている場合ではないですぞ(笑)。

  「ベルヴィル・ランデブー」BELLEVILLE RENDEZ-VOUS
   監督・脚本・コンテ・グラフィックデザイン シルヴァン・ショメ
   音楽 ブノワ・シャレスト
   キャスト ジャン=クロード・ドンダ ミシェル・ロバン
        モニカ・ヴィエガス 他

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